市の「金沢人づくり学生塾」は5日、金沢能楽美術館などで始まり、金沢学院大芸術学部の2~4年生10人が市指定無形文化財の「加賀宝生」と「金沢素(す)囃(ばや)子(し)」を体験し、伝統芸能に親しんだ。加賀宝生は金沢能楽会宝生流シテ方の藪俊彦さんが講師を務め、同美術館に組まれた舞台を使って能楽の成り立ちを説明した。
学生は抑揚のある声の出し方を習って「老松」の謡(うたい)に挑戦した。香林坊ラモーダでは金沢素囃子保存会員の指導の下、参加者が三味線や大鼓、笛などの和楽器を鳴らし、最後は「さくらさくら」を全員で演奏した。(北國新聞)