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名手ゆかり幻の三味線発見 地唄三絃の長谷検校

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熊本市出身の地唄三絃[さんげん]の名手・長谷検校[けんぎょう](本名・幸輝、1842-1920年)ゆかりの三味線が28日、熊本市内で見つかった。長谷が所有し、弟子に譲ったとされるもので、地唄奏者や地唄箏曲の研究者が検証。「長谷が愛用していた可能性が高い」と判断した。長谷は幼少期に失明。三絃(三味線)と地唄を学んで邦楽家となり、「九州系」の地唄を大成した。

三味線は、長谷の直弟子で熊本県邦楽協会長を務めた櫻場美和さん(1875-1966年)が譲り受けたとされる。現在は孫の櫻場俊明さん(74)=熊本市=が保管。2020年の検校没後100年に向け、民間の研究会が発足したことを知り、情報を寄せた。(熊本日日新聞)

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