長唄の杵屋君三郎さんが主宰する「君賀会」の定期演奏会が26日、金沢市の県立美術館であり、ひがし茶屋街の芸妓(げいぎ)ら門下生33人が日頃の稽古の成果を披露した。君三郎さんらプロの演奏者による「操り三番叟(さんばそう)」で幕開けした。
その後「小鍛冶(こかじ)」「娘道成寺」「勧進帳」「時雨西行(しぐれさいぎょう)」など長唄の名曲18曲が演奏された。小松市にある安宅の関が舞台の「勧進帳」では、唄方3人と三味線方4人が舞台に上がった。流麗な三味線の演奏と力強い歌声で、主君を守ろうとする弁慶の物語を歌い上げ、観客を魅了した。(中日新聞)