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気鋭に迫る 柳川三味線奏者・林美音子

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三味線の祖型とされ、現在は京都だけで伝承される「柳川三味線」を受け継ぐ。「古典」と受け止められることが多い地歌の世界で、ジャンルを超えた取り組みにも積極的に挑戦する。「現代を生きる音楽として、より多くの人に親しんでもらうことが私の役目」。笑顔の裏に強い責任感がにじむ。

柳川三味線は江戸時代初期の形を残すとされ、明治以降に一般的となった「九州三味線」より小ぶりでさおも細い。バチも小さく、勢い良く打ち付けるのではなく練り物をこねるように弾く。「遠音が差す」と言われるその音色は意外に野太く響く。「派手さはないが、この音でしか表現できない世界がある」 (毎日新聞)

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