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島の魅力伝える「楽芸員」に 経験生かし文化継承

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鹿児島県奄美大島の瀬戸内町立図書館郷土館係にこのほど、同町職員で唄者の里朋樹さん(31)が着任した。資格を持つ「学芸員」に代わり、島唄継承者としての経験を生かしながら奄美文化の保存や普及に取り組む通称「楽芸員」として活動する。里さんは「島のことを島内外の人に楽しく分かりやすく伝えていきたい」と意欲を見せた。

大学は大阪府に進学。古里を離れても島唄を続け、卒業研究では「島唄の舞台化」をテーマに選んだ。関西を拠点に8年間、歩寿さんとさまざまなイベントに出演し演奏活動を行なった里さん。「人前で歌うのが好き。多くの人に楽しんで聞いてもらい、奄美のことを知ってほしい」と笑顔で語る。

2017年、「島でやるべきことがあるのでは」と帰郷。同町役場に入職した。昨年度まで商工観光課、税務課で勤務。島についてもっと理解を深めようと地域の人の昔話に耳を傾けたり、小中学校で島唄や三味線の指導に取り組んだりしてきた。(南海日日新聞)

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