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福島から和歌山へ、600キロ通い「恩返し」の三味線指導

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間もなく東日本大震災から10年がたとうとしている。鴫原淳子(しぎはらあつこ)さん(63)は福島第1原発の事故直後、福島県から和歌山県紀美野町毛原地区に避難した。2013年に地元に戻った後も月1回、約600キロの距離を三味線を教えに通い続けてきた。「恩返しと思って始めたこと。1年たとうが10年たとうが区切りはない」

20年は新型コロナウイルスの影響で、7月から往復を控えている。稽古を受けているメンバーは現在6人。西さんは「30~40代の若い新加入のメンバーもおり、自主練習して師匠の帰りを待っている。師匠がいなければ、伝統の存続は無理だった。偶然の巡り合わせによる出会いを大切にしたい」と交流の再開を待ちわびる。(毎日新聞)

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