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幻の近松作「出世景清」東京初公演 日本初の本格長編悲劇

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近松門左衛門が義太夫節の祖・竹本義太夫のために初めて書き下ろした記念碑的作品「出世景清」が5月29、30日、東京・紀尾井ホールで上演されることになった。貞享2(1685)年の初演以来、お江戸での初披露となる。

昨夏に山口・ルネッサながとで333年ぶりに人形浄瑠璃として復活上演されて話題を集めた「幻」の作品で、日本初の本格長編悲劇と位置付けられている。

説話的な従来の古浄瑠璃(義太夫節誕生以前)と当流(現代)の分水嶺(ぶんすいれい)となる重要な演目だが、元々は口承芸能であることから、語りや三味線の節付けを記した採譜もなく、再演は困難といわれてきた。(毎日新聞)

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