富山市八尾町西町で10日に開かれた「禅寺坂アート」で、地元の住民たちがおわらの町流しを披露する場面があった。今年は新型コロナウイルスの影響で「風の盆」が中止になったこともあり、粋な“贈り物”で見物客を楽しませた。
この日、おわらの練習を行っていた西町の保存会メンバー約30人が、イベント開催に合わせ、急きょ町流しをすることを決定。午後9時すぎ、私服姿の住民たちが三味線と胡弓(こきゅう)の演奏、唄に乗せて踊り歩き、あんどんに照らされた通りを華やかに彩った。9月に改築工事を終えた地元の宗禅寺でも奉納のおわらを披露した。(北日本新聞)