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坂の町に響く囃子 八尾で曳山寒稽古

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富山市八尾地域中心部で受け継がれている曳山囃子(ばやし)の寒稽古が23日夜、今町と東町で始まり、冷え込んだ坂の町に優雅な音色が響いた。両町は2月16日に八尾曳山展示館(上新町)で開かれる「曳山囃子発表会」に出演する。

越中八尾曳山祭は約280年の歴史があり、6町が豪壮な曳山を保存する。囃子は浄瑠璃や端唄などを基に生まれたとされ、5月3日の本番では囃子方が曳山に乗り込み、多彩な調べを披露する。寒稽古は毎年1月下旬~2月上旬に各町ごとに行われる。

23日は公民館に東町曳山保存会(新井弘会長)の22人が集合。太鼓のゆったりとしたリズムに合わせ、笛や三味線で古式ゆかしい旋律を奏でた。新井会長は「若手が育たなくては伝統が守れない」と技術継承に強い決意を示した。(北日本新聞)

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