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異形の三味線 競演 「豪絃」など多彩 18日、国立小劇場

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コントラバス? マンドリン? いえいえみんな三味線です-。長唄界のパイオニアが考案したという珍しい三味線が集結する異色の演奏会が十八日午後零時半、東京・国立小劇場で開かれる。巨大三味線、マンドリンのような高音三味線などが披露される予定で、演奏会の担当者は「長唄になじみのない方にも、楽器の楽しさを伝えたい」と話す。

独創的な邦楽器は大正末期から昭和初期にかけて誕生した。明治期に洋楽器が普及し始め、邦楽家の中から「邦楽器を次代に残そう」と声が上がり、実際に手掛ける動きが出てきた。長唄三味線方の四世杵屋佐吉(一八八四~一九四五年)もその一人。超低音でコントラバスのような巨大三味線「豪絃(ごうげん)」を考案した。一九二四年十二月には、豪絃用の曲「山嵐」も発表した。(東京新聞)

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