Topics

豪快な重低音を生み出す絃 日本最大の三味線42年ぶり復活

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

長さ1・7メートル、重さ約30キロ-。日本最大の三味線「豪絃(ごうげん)」が42年ぶりに復活した。明治生まれの長唄三味線奏者、四世杵屋佐吉(1884~1945年)が開発した巨大三味線を孫の七代目杵屋佐吉さん(64)が10年がかりでよみがえらせた。

歌舞伎舞踊の「黒塚」など数々の名曲を生んだ四世。三味線の改良にも情熱を燃やし、「豪絃」やエレキ三味線を開発。しかし、豪絃は、その巨大さから長く演奏されないままに。

現状を憂えた七代目が、さおを15センチ縮めるなど実用化に取り組み、都内の三味線専門店「亀屋邦楽器」の芝崎勇二さん(79)、勇生さん(49)親子が胴の皮をカンガルーに張り替え、42年ぶりによみがえった。

関連記事