弘前城菊と紅葉まつりが開かれている弘前公園で１日、夜間の津軽三味線特別演奏が始まり、宵闇に浮かび上がる紅葉と響き渡る三弦の音色が聴衆を魅了した。紅葉がライトアップされている夜間の弘前公園をより楽しんでもらおうと、今年初めて実施。演奏は弘前市の和三弦会（渋谷和生代表）が担当した。

園内が宵闇に包まれる頃、三の丸の物産館隣に設けられたステージに渋谷代表と同会の今井實さんが登場。ライトアップされた紅葉が水面に映える幻想的な光景をバックに、合奏曲「あどはだり」や「津軽じょんから節」など４曲を演奏し、聴衆を幽玄の世界にいざなった。(陸奥新報)