三味線ミニミニ事典

天神(てんじん)
三味線の一番上の部分。本来は3本の糸巻きの下のふくらんだところから上全体を天神というのですが、最上部の反ったところを指すことが多いようです。この反ったところには「海老尾」(えびお)という別の名称がついています。
この海老尾の先は薄く作られているため、ぶつけて壊れやすいんですね。そのため破損を防ぐために通常は専用のカバー(天神カバー)をつけておきます。自宅で練習するときはもちろん、教室など外で稽古するときもはずさないです。

胴(どう)
皮を張っている、いわば太鼓の部分。真ん中を棹が貫いています。素材は高級な三味線も花梨。内部は空洞なのですが、胴の内側には2種類あります。ツルリとしたものと、全体にギザギザの彫ってあるもの。
このギザギザは綾杉と呼ばれていて、「紅木」、「金細」とならんで高価な三味線の代名詞にもなっています。ツルリとしたものとどれほどの違いがあるのかは素人の自分にはわかりません…。

忍び駒(しのびごま)
これはとてもユニークなネーミングですね。専門用語としてもマイナーな用品です。駒は糸の音を胴に伝える役目の、三味線に欠かせないパーツなんですが、これは変わり種。
三味線って、糸を弾くだけでなく撥で胴の皮をバシバシ叩くことが多いんです。そのため、けっこう大きな音がするんですね。これを共同住宅で窓でも開けて練習したら
その音は周囲に確実に届きます。
周囲に「騒音」とならないように弾くにはどうしたらいいか…そんな目的から生まれたのがこの「忍び駒」これをつけて弾くと音量は20~30%まで押さえることができます。私もマンションの1室で弾いていることがほとんどなので欠かせない小道具です。